出版社内容情報
小さな花を咲かせるオオイヌノフグリは、蝶がやってくるのを待っていました。ところが、やってくる蝶たちは次から次へと他の花にとまってしまいます。蝶はやってくるのでしょうか?
<読んであげるなら>2才から
<自分で読むなら>---
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
75
上司や先輩から「相手の目線に立ってものを見ろ」と言われたことはありませんか。一度や二度はあるのではないでしょうか。相手の身になって考えたり、物事を見ることの大切さを諭すときに使われる言葉ですが、この言葉を植物や小さな虫にまで適用している人は多くはないでしょう。甲斐信枝さんはそういう稀な方だと私は思います。この絵本に限らず、甲斐さんの描く植物や蝶の姿は、地べたに座り込み、とても低い姿勢で描かれたものでしょう。そうしているうちに植物やちょうちょの声が本当に聞こえてきたのかもしれません。蝶よ、早く来ておくれ。2022/03/06
がらくたどん
58
表紙のカワイイ青い小花、オオイヌノフグリって言うんだよ。小さいのに「大犬」で「ふぐり」は・・まあいいか。甲斐さんお得意の地べた「雑草」ちゃん達の春。小さな青い花を咲かせてちょうちょが来るのを待っている。「あ、きたきた!」ちょうちょの方へほんの少しだけど茎がさわりと揺らぐ。草花はずっと草花なのに小さな子でもこの「さわり」は見逃さない。もうこのページだけですっかり身体も気持ちも草花の世界。甲斐さん絵本の不思議がここにある。春の空地で道端でちょうちょを待ってサワリと揺れる小さな仲間に会えますように(*´▽`*)2023/04/10
♪みどりpiyopiyo♪
57
ちいさな はなが ちょうちょを まっています。ちょうちょ、はやく こないかなあ。■ささやかな 優しい絵本を読みました。ちいさな読者に いつも 自然の不思議を教えてくれる甲斐信枝さんの、赤ちゃん絵本です♪ ■写実的で愛らしい野原の草花と、風に舞うような軽やかなちょうちょ、お日さまの光。優しい言葉。ちいさなお花の期待と不安。■あー、よかった♪ 「さようなら、あしたも きてね」(1992年)2018/08/07
momogaga
53
【おとなこそ絵本】待ち焦がれている花の気持ちは、よく分かります。でも大丈夫。願いは叶いますよ。2021/03/11
momogaga
43
【おとなこそ絵本】待ち焦がれる気持ちが良く表れています。優しい気持ちにさせてくれますね。2020/01/03