出版社内容情報
どんぐりの木たちは、実を小動物たちに食べつくされて大弱り。「どうしたら元気な若木を育てられるだろう?」と会議を開きます。植物界と動物界の、知恵くらべが始まりました。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
4才から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsuki
69
1年おきにおとずれる、「なりどし(どんぐりがたくさんなるとし)」と「ふなりどし(どんぐりがすこししかならないとし)」。森の仕組み、自然の摂理にお話を通じて触れることができます。なかなか豪快なタッチの絵ですね(*^^*)2016/11/13
Y2K☮
47
同じ文章を何度も書いて申し訳ないのですが、こういう絵本は大人こそ読むべき。どんぐりの実がたくさんできる年である「なりどし」と少ししかならない「ふなりどし」が1年おきに訪れる理由を著者なりに考えたお話。無理に寓意を探らなくても、豪快な絵をゆったり眺めるだけで脳裏に萌すものがある。伝わった何かを言葉にできなくていい。それでもあえて言い換えるなら「共に栄えよ」か。或いはジャミロクワイのデビュー曲”When You Gonna Learn?”の直観。人はいつになったら学ぶ? 優しさと厳しさが均衡した自然の叡智を。2016/12/13
Kikuyo
33
どんぐりが大好きな私。何故なら、秋の代名詞、豊かな森の象徴、リスとの相性ばっちり、可愛い!この本は、10年以上前に購入した絵本。かがくのとも傑作集。「なりどし」「ふなりどし」が何故あるの?森の生態系についてとても噛み砕いて語られています。木々の力強い様子や動物たちの愛らしい絵柄が、とくにほっぺふくらませたリスの絵は和みます。最近知ったのだけれど、実際に木は話し合うことが証明されているらしい。秋にお薦めな素敵な一冊。2016/09/19
たーちゃん
31
どんぐりがいっぱいなる年とならない年。どうしてそうなるのかを作者が考えたというお話。なるほどなぁ。きっとそんな会議があったのかもしれないと思わされるような物語でした。少し長いお話だったけど、どんぐり好きな息子は真剣に聞いていました。2020/12/12
アナクマ
30
どんぐりの もりは…どうして「なりどし」と「ふなりどし」が あるのでしょうか。◉豊作ののちに動物が増えすぎてしまい、それでもがんばってめいっぱいのどんぐりを成らせようと会議する樹木たちがよかった。しかしそれが次の冬の無惨につながるのですが…。◉科学的な解釈を、わかりやすいストーリーに仕立てている非常に優れた絵本だと思います。春の黒土と新芽の柔らかい緑がとてもみずみずしくて、健康的な魅力に溢れる片山健の絵。93年刊。文字がやや多めですが、4才から楽しめます、とあります。2022/05/11