出版社内容情報
ノールは5才の誕生日に茶色いふかふかの女の子くまのローラをもらいました。わがままで、おこりっぽいローラが、さまざまな騒動を引き起こします。愉快なオランダの幼年童話。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoko**
7
大人の言うことはきかないし、「ばーかみたい」「いやーなやつ」と口も悪い。さしずめ映画『テッド』の女の子版です。 ただしテッドと違うところは、ローラはちゃんと大人になったところ。愛するロメオと駆け落ちし、二人は結婚します。そして子をもうけ、立派な家庭をきずくのです。 そしてローラは幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。 で終わらないのがローラがローラである所以です。 ローラにそっくりなちびくまちゃんを、ノールのところに送り込みます。ローラの血が連綿と続いていくのです。 ローラは永久に不滅です。 2022/10/12
timeturner
6
この手のぬいぐるみのクマが出てくる話とはまるで違っていた。オランダの児童文学って一種独特な味がある。わがままで生意気なくまのローラは、子供の目にはあこがれの星、大人の目にはやんちゃな子供の愛らしさと映るのかも。しかし、最後に送られてきたクマの女の子の名前はノールになると思うんだけど、ややこしいことになるんじゃないかい。2018/02/20
りゅか
4
背表紙のローラがあまりにも可愛かったので図書館で借りたのですが、とんでもなくおしゃまで生意気な子なのでした(笑)。パパが娘ノールと、ローラに激甘で、そこも笑えました。2012/12/12
のん@絵本童話専門
1
くまの童話を少しずつ読んでいます。このローラは本物のくまのようですが、ぬいぐるみっぽさもある、どちらとも取れない絶妙な立ち位置。おとぼけというよりわがままで、人間よりも人間の子どもらしいくまです。どうやらローラの過ごす家は父子家庭のようで、ノールもローラ並のわがままさがあり、パパと3人の織りなす会話は欧米のホームドラマを見ているかのような気がします。時系列バラバラな短編集かと思いきや、最後はあっ!という驚きのあるラストで、そこまでぜひ辿り着いて読んでほしいなと思います。幼年〜低学年2024/01/09
希咲(きさ)
1
プーさんやパディントンとはまた違う、口が悪くて子生意気なローラ。だんだんと愛着が湧いてきますね。 かわいい挿絵がたっぷりで、短いお話がたくさん詰まった本でした。2023/07/06