出版社内容情報
じさまが山でにぎりめしを食べようとすると、にぎりめしがころんと転がって……。“おむすびころりん”などの名で親しまれてきた昔話を、力強い描線の絵でユーモラスに描いた絵本。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
54
きこりのじさまが、うっかり落としたにぎりめし。お地蔵様の前まで転がってしまいますが…。子供のころ観た「まんが日本昔ばなし」の「豆つぶころころ」に似たお話し。小林輝子さんの郷愁を誘う語り口、そして赤羽末吉さんの絵もとてもいい。こういう物語に時々浸れる時間は、私にとってとても大切。それにしても昔ばなしのおにぎりって、どうしてあんなに美味しそうなんだろう。2022/07/13
アナクマ
27
話型は〈隣の爺譚〉。対照的なAとBの爺さんが同じことを繰り返すが結果は極端に違う、という。善い爺Aは「にぎりめしの つちの ついたところを じぶんでたべ、きれいなところを じぞうさまに…」だ。◉気になったポイントは2ヶ所。木こり(山人)は怪異に遭遇しがち。鬼が置いていったご馳走は「あずきめしや くるみもち」◉結末、着ていた着物を全部焼き払い「あかやら あおやらの きもの どっさり」の奪還を待つ婆B。帰ってきたのは血まみれ!の爺B「だから、よくばりするもんでねえんだとよ。とっぴんぱらりの ぷう」84年刊。2023/11/05
遠い日
15
赤羽末吉さんの絵がいい。いくつかの日本の民話に似通うお話。書かれた方言はなじみがなくても、昔話の空気を作るので好き。人のいい良いじいさん・ばあさんと欲張りなじいさん・ばあさんはやっぱり隣同士。掻いた欲は自分に跳ね返ってくる。散々な目に合った欲張りじいさん。2015/12/09
mari
15
こぶとりじいさんとおむすびころりんを足して2で割ったようなお話。昔話特有の方言?言葉が難しいけど、うまく読めたら心地よいだろうな。2014/11/19
ume 改め saryo
13
いつも素敵ですが、今回の 乗っている?赤羽さんのイラスト最高ですね(*^0^*)/2013/09/16