出版社内容情報
身近にみられる植物でも、その生態はよく知られていない。草や木の芽ばえ、夜さく花、たねのゆくえなど、植物の生き生きとした姿を約1900枚の写真で紹介します。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
植物のくらしには不思議な驚きがいっぱい。1900枚の写真で見る植物の生き生きとした姿。子どもから大人まで家族で楽しむ植物の本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
14
きのこの胞子が飛ぶ様子を撮った写真が有名な、埴さん。4月から始まり、一年間、国東半島での様々な植物や風景などを観察、記録し、掲載した写真集のような一冊。「投げ縄」「重量あげ」「夏の宝石」「朝のシャーベット」と名付けた写真たちに、埴さんのユーモアのセンスを感じつつ、植物の多様性に目を見張ります。また、近影ならではの、驚きや発見も多々ありました。子どもも大人も楽しめる、貴重で宝物のような作品集です。2021/03/05
うまかぼー
8
1ヶ月こどのカレンダーで季節の花も分かり情報量豊富で飽きないし楽しい。 「植物のほうから美しさを見せてはくれない。見たい人にだけ見せてくれる。植物とのつきあいの楽しさは、その美しさの発見にある。植物が生きることのためにつくりあげた色と形だ。あそびではない。生命そのものだ」2013/05/01
遠い日
8
子どもたちと楽しんだ本。上の子の愛読書&蔵書。著者の埴さん、龍膽寺雄なんかに師事していたのだなぁ。「あとがき」で本書を楽しんで作ったと書いているが、著者自身のそういう思いが確と伝わる本というのは、わかるものだ。月ごとのカレンダー方式は『植物記』『海中記』と同じ。写真は言わずもがな豊富で、そのアングルなどから、あぁご苦労されて撮ったなと感じるものがある。添えられたことばも、明解でわかりやすい。とにかく、見ても見ても魅力が尽きない。花、葉、タネ、根……植物が生きるためのさまざまな機能が、現れたものなのだ。2013/04/30
KN/時間が取れないのでただ今記録のみ
7
大分県国東半島に在住する著者が、植物の表情を月単位で写真に収めた大変充実感のある一冊です。四月から順に、芽生えや芽吹き、花粉が飛ぶ瞬間、冬芽の様子など、微細な姿が一コマずつじっくり観察できるので新たな発見がありました。どのようにしてそれぞれが種を飛ばしているのか。特に、秋に咲くひまわりに積もる雪の不思議さや、ツユクサの花が雫になっていく過程が美しい。図鑑としても写真集としても◎。 2018/06/30
rerenko
5
(再読)花粉のひとつぶ、水滴のひとしずくまで鮮明に撮られた美しい写真の数々。子どものための図鑑のひとつとして買ったのですが、大人の私の方が数多く開いているみたい。本当によくこんなものが撮れるなあという写真がたくさんあり感心します。海中記、昆虫記などこのシリーズは手元においてよく見ています。2013/09/14