出版社内容情報
タンゲくんはのら猫です。ある日、ふらっとやって来て私の家に居ついてしまいました。ところが、昼間は私の知らないところへ勝手に行ってしまいます。いったい、どこへ……。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
293
片山健・作。ある日、どこからか「わたし」(小学校低学年)の家に迷い込んできた片目を(おそらくは喧嘩で)損傷した猫。タンゲくん(命名の由来はおそらく隻眼の剣豪、丹下左膳から。若い人たちは知らないだろうな)と名付けられて飼われることに。お話というほどのものもないのだが、「わたし」の空想は、いかにも小学生の女の子らしいリアリティがあって微笑ましい。絵は水彩絵の具を濃く塗った一見ラフなタッチだが、よく見ると細部まで丹念に描き込まれている。人間の顔にだけ立体感がないのがちょっと不思議。2025/02/17
KAZOO
140
最初表紙だけを見たときには何か不気味な感じを受けたのですが、中身を読むと非常に素朴な感じの絵柄で心が休まります。目が傷でつぶれているのでこのような題名となったのでしょうが、日本人の絵本作家もかなりうまい人が多いのですね。2016/04/29
優花 🍯モグモグ
82
この絵本を読んで、読友さんの通い猫を真っ先に思い浮かべました。家のなかでは甘え、外では知らん顔したり、何処かでケンカをしてきたり、お腹の上で寝たり、読めば読むほど読友さん所の通い猫の顔が浮かんできました? 読んでいて幸せさが伝わってくる絵本でした。2017/12/27
mocha
79
キジトラ猫は野性的。堂々としたタンゲくんには、片目の傷も勲章みたい見える。こういう家族と猫の関係って、なんだか懐かしいな。昭和のノスタルジーと猫のたくましさを感じる絵本。2021/02/17
yomineko@ヴィタリにゃん
66
読み友様からのご紹介本です📚隻眼のタンゲくん、中々のイケにゃん😽謎の多い所もカッコイイ!もしかして、タンゲくんは知らない女の子の猫かも知れないし、どこか遠くの山で奥さんと子どもと暮らしているかも知れない。だけど、夜になるとちゃんと戻って来てくれるよ🐈そして、膝の上にのって来る🐈🐈🐈🐈2025/03/15