感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
34
古代エジプトの謎を解きながらナイル川と文化の関係を示す図鑑。写真がとても素晴らしかった。都会と農村の日常風景や雄大な景色は、ガイドブックでは見られない姿を教えてくれる。観光地の写真も他とは違う角度や捉え方をされていて新鮮だった。古代エジプトでは死後に天国や地獄ではなく、ナイル川の恵みを受けた現世での生活と同じ生活を理想としたというのは興味深い。ラムセス6世の王墓の天井が面白かった。壁画の一つ一つを詳しく見ていったら、何年いても足りなさそう。2018/03/01
たまきら
28
写真にうっとり。古代と現代の対比が素敵でした。人類史が展開していく中ずっと立ち続けているんだもんなあ、ピラミッド…!2021/08/04
モリー
8
「エジプトはナイルの賜物」とギリシアの歴史家ヘロドトスは言ったそうですが。この本を読んで改めてその意味を理解することができました。また、ナイル川のお陰で豊かだった古代エジプトの人々は、死後も現世と同じ生活ができることが理想としていたそうです。そのことは、墓の内壁に描かれた壁画から読み取れるようです。この世界とは全然違う天国や極楽を描いた他の地域の人々とは考えが異なっていたということが書かれており、そういう観点から古代エジプトのことを考えたことがなかっただけに大きな発見でした。2018/02/03
lovemys
7
エジプトもナイル川もロマンを感じる。エジプト時代も優雅だし、ナイル川も雄大だぁ。ヒエログリフをスラスラ読む友人がいた。私もスラスラ読んでみたいなぁ〜w2022/03/28
がんぞ
1
迫力ある写真、20世紀のエジプトを現地取材。雨の降らないエジプトでナイルは神の恵み。毎年洪水が起こるので土が肥える(エチオピアの定期豪雨が原因、アスワンダム建設で解消)。汲み上げるため、電動ポンプに混じって水車やテコ、螺旋式ポンプなど。水を運ぶのは女子供。ピラミッドの説明は詳しいが、それにとって替わったオベリスクは「石の柱」とだけ。壊れやすい一枚岩からの彫刻を数千年倒れないように設置した手段は現在も不明(フランス凱旋門広場やワシントン記念塔など糢して設置されたのはキリスト教以前からの文明本流を継ぐ表徴か)2015/08/18