出版社内容情報
北のお山のてっぺんに棲む山姥の娘まゆは、元気で力持ち。まゆを煮て食べようとする鬼まで鍋に放り込んでしまい…。元気なまゆが活躍する痛快なお話。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
著者等紹介
富安陽子[トミヤスヨウコ]
1959年東京に生まれる。大阪在住
降矢なな[フリヤナナ]
1961年東京に生まれる。スロヴァキア共和国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
305
高安陽子 文、降矢なな 絵。1999年4月初版。主人公はやまんばの娘のまゆと鬼。鬼はまゆを食べようとするのだが、まゆは全く気が付かない。その純真無垢さと希代の怪力から鬼は完敗。もっとも、まゆは何も知らずに無邪気なまま。絵は古典的な絵本スタイルだが、躍動感があって、鬼、まゆ、火の赤が全体を支配する。いつも横で隠れて見守っているキツネも可愛い。子ども園での読み聞かせに向いていそうだ。2025/01/19
がらくたどん
58
朝刊で「いま日本でよく知られている昔ばなしには女性主人公がとても少ない」という趣旨の中脇初枝さんの寄稿を読みました。女の子が出て来てもあっさり捕まって勇敢な男の子に助けてもらう役回りだったり、お婆さんともなるとひたすら欲張りんボだったり。その反動か、創作絵本の中には生きのよい女の子が結構登場します。「まゆ」もその一人。何といってもやまんば母さんの娘ですから力持ち。大きな石を運ぶお手伝いもへっちゃらだし「おさきにどうぞ」なんて事も言えるのです。そんな「まゆ」のお話を男の子も女の子も大好きって楽しいですよね。2022/03/09
舟江
50
「知らない人について行く」「親切な人には、礼儀正しく」現代では、後者はともかく前者はやってはいけない事になってしまった。子供にとって住みづらい世になってしまった。2020/09/20
かおりんご
50
読み聞かせ(175)このシリーズ、いいです。まゆの力持ちぶりに、子供たちも大うけ!他の本も読み聞かせようと思います。2014/10/29
Naomi
42
節分だから、鬼が出てくる絵本を読み聞かせ。4歳児クラスの子どもたち、「おに、こわい」って言ってる女の子もいましたが、真剣に見ていました。「きつねがみてる」って気づいた男の子も。子どもは本当に絵をよく見ています。読んだ後は「おに、こわくなかった」と。やまんばのむすめ まゆのおはなし、他のも読み聞かせしてみようかな。2016/02/03
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