出版社内容情報
取経の旅を続ける一行の行く手を阻む妖怪魔物は数知れず、身を挺して三蔵を護りぬく悟空、猪八戒、沙悟浄の苦難と活躍やいかに。(C-11)
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
内容説明
幾山河、厳しい旅を続ける師弟の行く手を陥む魔物は数知れず。叱られつつも身を挺して三蔵を護る健気な悟空、ときに欲得に溺れて道を外してしまうが、憎めない愛嬌者の猪八戒、一途でひたすら師に仕える生真面目な沙悟浄―唐の皇帝太宗の命を奉じた真経を求める旅は苦難に満ち、四人の前に遙かにつづくのでした。
著者等紹介
君島久子[キミシマヒサコ]
栃木県に生まれる。慶應義塾大学卒業、東京都立大学大学院修了。現在、国立民族博物館名誉教授、中国中央民族大学名誉教授。中国文学を専攻し、特に民話や神話伝説および児童文学を研究
瀬川康男[セガワヤスオ]
1932年、愛知県岡崎市に生まれる。60年に処女作『きつねのよめいり』を出版以来、その仕事は日本及び海外で高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
80
厳しい旅を続ける三蔵法師一行。その行く手を阻む数々の障害に勇敢に立ち向かう孫悟空たち、弟子の姿が印象的でした。いかなる困難に遭おうとも、法師を守ろうとする姿が勇ましい。これでもまだ中盤というのですから、まだこれから先も何やら色々ありそうな予感がします。次は最終巻。無事天竺にたどりつくことができたのでしょうか。2017/05/05
qwer0987
11
西遊記の主要人物は全員キャラが立っている。行動的で乱暴でしかし頭の良い孫悟空に、快楽主義でこすっからい猪八戒、まじめで朴訥な沙悟浄、糞まじめだが泣き虫で融通が利かない三蔵。どれもいい味を出している。基本的には三蔵が妖怪にさらわれてそこから物語が動く展開が多く、どんだけ足手まといだ三蔵、と嘆息する。しかし物語としては面白く、有名な金角銀角に牛魔王の息子の紅孩児を始め、いろいろな妖怪が出てくる展開はイマジネーション豊か。そしてツッコミどころがある点も良し。瀬川康男の挿絵も味わい深く存分に楽しめた。2024/09/28
さきん
7
孫悟空の旅における成長を楽しめる他、仏教に対する知識が深まる。2015/07/23
taikiat
5
上巻は、悟空たちは神がかり過ぎる力を持つ凄い奴らだと思ったが、中巻では、妖怪たちとの戦いにもかなり苦労しててイメージしてた姿に近い。悟空が意外と忠義者で、八戒はちょっと悪くて、悟浄はホント影薄くて、三蔵が結構なさけない。知らないエピソードも結構あって楽しんでいる。この冒険はどのような終わりを迎えるのでありましょうか、次巻をお楽しみに。2021/06/02
kotaro
2
★★★★★★★★★☆2021/03/03
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- 和書
- 死んでみた