出版社内容情報
銭湯を知らない人でもこの絵本を見たら、必ず行ってみたくなること請け合います。行けばそこは別天地。大人は肩まで湯につかり、子どもはたっぷり遊べます。まずは絵本をご覧ください。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学中学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
89
昔ながらの下町の銭湯を描いた絵本。暖簾をくぐって、下駄箱に靴を入れ、番台でお金を払って脱衣場へ。湯上りで体重計に乗る人、髪を乾かしてる人、世間話に花を咲かせてる人など様々。広い浴場には、富士山の壁画。洗い場には桃太郎や浦島太郎の壁画や、富士山の壁画が。体を洗ってから湯船に入ると、男の子たちが悪ふざけして、おじいさんに説教されている。ゆっくりあったまって、湯から上がり、服を着たら牛乳を飲む。そこでズームアウトすると、なんと、女湯も見えてしまう。老若男女がそれぞれ思い思いの格好で過ごす時間。おおらかだ。2016/12/07
gtn
51
こんな風呂屋がまだ近所に残っているが、風前の灯火。とっくに廃業した酒屋寄贈の大きな鏡やケロリンの洗面器、湯船の縁に腰を掛けたまま湯に浸かろうとしないおじいさんとお別れする日がそう遠くはない。2020/08/28
momogaga
51
【大人こそ絵本を】昭和40年代の銭湯の雰囲気がよく出ていますね。ここ30年ほどご無沙汰しています。久しぶりにひとっ風呂行ってみましょうかね。2016/08/17
Amy
34
久々の再読。文章のない絵本。とても気に入っていた子がこれを読んでとせがむので何度も何度も読まされた。ストーリー作ったり、細かい描画の中に次々と発見があって、文字がないとこれほど絵の世界に浸れるものなんだと思ったことを思い出した。2014/02/01
ともこ
33
実家の前がお風呂やさんで、家にお風呂があったのに大きなお風呂に入りたくてよく行った。はしゃぐ子供たち、それを叱るおじいさん。今はあまり見かけなそうな懐かしい光景が嬉しい。竹でできた脱衣かご、赤ちゃんを寝かせる台、お風呂やさんの前にまで広がるほのぼのゆったりした空気が懐かしい。石鹸箱で泡を作ったり、ブリキの金魚で遊んだり、あっちゃんは私?と思ってしまった。2021/01/06