出版社内容情報
ピクニックにでかける前の、小さい女の子のはずむ心を、ごくあたりまえの家庭を舞台に描きだした、ほのぼのとのびやかな絵本です。
<読んであげるなら>2才から
<自分で読むなら>---
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
119
朝起きて晴天を確認したあやこはピクニックに行ける!と、お出かけの前に大はしゃぎ。多くの親が顔を顰めるようなことを善意で次々とやらかしていく。お弁当をめちゃくちゃに盛り付けたり、カバンの中身をぶちまけたり、お化粧をしたり。しかしながら、彼女の両親は終始寛容な態度を貫くという筒井と林による優しい世界。描写の生活感と具体性のリアリティが今回も高い。本作が一見子供目線なようで、その反面"あなたもこんな幼少期があったでしょう"という子供の成長を見守る大人目線な本でもあることは、読みながら多くの親が感じるのでないか。2024/06/26
mariya926
103
最近お出かけの準備で服を着替えるのを拒否しお散歩にもあまり行けない息子(1歳7ヶ月)が自ら準備してくれるといいなぁーと淡い期待を持って借りた本でしたが!!!!!(; ・`д・´)なんと内容は正反対で、ピクニックに行くためにルンルンで起きますが、お弁当を勝手に詰めてめちゃくちゃにしたり、カバンの中に入っていたものを全部出しちゃったり、化粧をしたり、転んでお着替えしたり…して欲しくないことを全部してくれる主人公。お母さんがまったく怒らないで心が広いなーと思いつつ読みました。うーん。真似されたら困るなぁ。2018/01/19
Kawai Hideki
98
この表紙のおとなしそうな女の子からは想像もつかないような、おでかけ前の阿鼻叫喚地獄が繰り広げられるトラウマ絵本。日曜日の朝。いい天気。ピクニックだ。朝ご飯ではお母さんはお弁当の準備で忙しそう。そこで女の子がとった行動が・・・「ぎゃあ!」その後も、立て続けに目をおおうばかりの事件を引き起こし、ようやくお出かけ。一言も怒らないご両親はすごい。さすがにフォローの口数はだんだん減っていき、最後は無言だったけど。自分の幼い頃の記憶では、親が怒っておでかけがキャンセルになりかねない事象ばかりでヒヤヒヤした。2014/11/05
nakanaka
77
激しく共感した絵本。作者の筒井頼子さんが経験したことを作品にしたんだろうなぁ。子供がお出かけ前の時間が無い時に何かをやらかすのはあるあるだけど、作中の両親のように優しくできなかったなぁ。ついつい怒ってしまう。これからは気を付けてみよう。2020/02/27
紫綺
63
3~4才の子にあるある!手伝いしたがるのはありがたいが、大人にとっては迷惑。でも、そのヤル気の芽を摘まないで‼️上手く育ててあげたい♪2022/05/22