出版社内容情報
「君たちは、さかさまだ」「君たちこそ、さかさまだ」と、もう何百年も前から、兵隊たちが喧嘩ばかりしているトランプ王国の愉快な物語。子どもの想像力を刺激します。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
190
安野光雅展@あべのハルカス美術館にて。自称空想過多症の安野さんらしい、ユーモア溢れる不思議な初期作品。上下逆さまな世界とすっとぼけた王様たちが楽しいです。2023/11/03
やすらぎ
181
本を開くと、さかさまの世界が広がっていく。空に海があっても海に空があっても不思議ではない、そんな気持ちにさせてくれる。本を上から見てもさかさまの下から見ても成り立っていて、各々の物語が見えてくる。どちらか一方が正しくて誤っていることはないのに、トランプの兵隊さんたちは争い続けている。私たちが正しいのでしょう、王様に会って聞いてみたいけど、階段を昇ったり降りたりして人は何に迷っていたのかさえもわからなくなってくる。また争っているのか。上下左右どこから見ても、美しいものは美しく、大切なものは大切なままなのだ。2023/11/20
sofia
36
物語のあるエッシャー。2019/11/06
Hong Kong
33
だんへ だんへ、ぺる ぺる ぺる の言葉がわからなくて、辞書をひくか、ググりそうになった。嫌だねおばさんは。一人で読むなら小学校初級からだよ。言葉遊びと逆さまの世界を楽しまなきゃ。2024/07/25
シナモン
32
図書館本。階段を登ってったと思ったらあれ?降りてきてる…エッシャーの世界を思わせるような絵本。自分の方が普通であっちがさかさま、へんだ❗と両者譲らない光景は大人の社会を思わせる。最後のまるい地球の上に立つ人々の絵。下の人はさかさまでも一周回れば上の人と同じ。面白さの中にも奥深さがありました。安野光雅さんの絵本、大好きです。2019/05/29