出版社内容情報
ヨーロッパの北端にあるスカンジナビア半島の西側の国、ノルウェーの地で、アスビョルンセンとモーが集め編んだ昔話集から34話を選び、出版当時の絵を復刻しました。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
内容説明
アスビョルンセンとモーの編んだ昔話集から34話を訳出し、出版当時の挿絵を多数復刻して収めた。森と湖の民の荒々しくも純朴な昔話。小学校中級以上。
著者等紹介
大塚勇三[オオツカユウゾウ]
1921年、中国東北地方で生まれる。1942年、東京大学法学部卒業。外国児童文学の翻訳紹介を主にしている。千葉県在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
『司書と先生がつくる学校図書館』より6年生向け。 『 パンケーキ / ドブレ山地の小ネコ / ちびフリックとバイオリン / 草むらのお人形 / 北風のところに行った男の子 / 体に心臓がない大男 / 地主の花嫁 / 森でトロルに出あった男の子たち / 海の底の臼 / クマとキツネ A / お屋敷の七人目の父さん / ペール殿下 / 牧師と寺男 / 世の中のお返しなんて似たようなもの / お姫さまを笑わせた松の木ハンス / ジブンのせいで / 旅の仲間 / 家の事をすることにしたごていしゅ →2021/03/29
トロピカ
7
大塚勇三さん訳というのに惹かれて借りてきた。34話もの話が載っていてけっこう読み応えあり。世界各国の昔話はいろいろ読んできたけれど「旅の仲間」のようなのは初めてで新鮮だった。トロルはけっこうな頻度で出てくる。兄弟姉妹の末っ子が実は一番優秀でおいしいところを持っていくすじがきも各国共通?2021/08/15
れどれ
5
全編音読。いずれの話でもトロルがかわいらしい。その分かわいそうでもある。別の本でも読んだ同じ話が、こちらではかなりマイルドな描写になっていた。2024/07/16
みなみ
4
19世紀に編まれた昔話集ですが、日本の民話に似たお話もあって興味深かったですね。特徴的なのは役立たずの末息子。彼らはグリムのように、はなから賢いということになっておらず、灰をつつくことぐらいしかできない「アスケラッド(灰つつき)」と呼ばれているわけです。それでも大きなことをする流れは同じですけどね。北極グマの背中にしがみついて雪原を疾走するお姫さまなど、現代ファンタジーに影響を与えたのかもしれないモチーフもありました。巻末の大塚先生による解説もかなり滲みました。2011/07/13
Rachel
3
題名が訳者によって違うのですぐには気付かなかったものの、子供のころ読んだお話がたくさんあった。三兄弟が同じことをして無欲な末っ子がやりおおせてしまうお約束的パターンがわかってるけど楽しい。最後のお話は「三びきのやぎのがらがらどん」だ!! 自分でも読んだし娘にも読んでやった。こんなところでまた会えるなんて。2016/05/16
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