福音館日曜日文庫<br> 雪の夜に語りつぐ―ある語りじさの昔話と人生

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福音館日曜日文庫
雪の夜に語りつぐ―ある語りじさの昔話と人生

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  • サイズ B6判/ページ数 516p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784834005349
  • NDC分類 K388

内容説明

親と子をむすぶ心のぬくもりの中で育くまれてきた昔話の数かず―昔話の第1級の語り手である笠原政雄さんは、雪深い山里で、お母さんからたくさんの話を聞いて育った。以来60年、昔話は彼のからだの中に蓄えられ、育くまれ、語り出されてきた…。その珠玉の昔話の数かずを紹介する昔話集と、昔話の伝承と語り手の形成に光をあてる、回想記とをあわせて、いま昔話の世界の全体像がここに明らかにされる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

26
1918年柏崎市生まれの語り部が新潟のことばで語る半生と、昔話73話を採録。◉神が人にくれた一生はもともと30年。だからそれまでがいちばん生きがいがある。次の20年は馬がおいていった(ものをもらった)年数。だから汗水たらして働いても銭は残らん。50から先は犬がおいていった年数。だから孫が残したものを食って留守番する20年。70から先は猿がおいていった年数。だから……。◉土地の言葉の持つ力。肉声の実感。「しん」とした雪夜に抱擁されて味読したいが、いまや夜は明るすぎ、人生は生きすぎた。2018/12/17

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

12
ずっと読みたかった語りの本。前半は笠原さんの思い出話『いとこ煮とあんか』とまとめられ、後半は昔ばなしが73話。『さば売りどん・権現堂の化けもん・ちくりんぼう・ほろほろなみだののどやき山・はなをおる・松山鏡・からすとたにし・千鳥のよめいり・くもの化けもん・ふくべの化けもん・あずきとぎの化けもん・気のつよいむすめ・屁こきよめ・みみずとへび・へびとけらつつき・人間の一生・金がめとゆうれい・おっけっけのお化け・ずんべえ桃・燈芯・ぬすっとかか・いたちの新開田・おぎんこぎん・まま子と鳥・聞き耳ずきん』→2019/04/15

まあやん

2
古本で手に入れました。前半の笠原さんの話があることによって、より昔話が楽しめた。子どもの頃おかあさんから聞いた昔話が大人になった笠原さんに蓄積していて、折にふれお母さんと重なって思い出されるとのこと。いいですねえ。2016/05/29

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