出版社内容情報
スイスの画家ホフマンが、キリスト誕生の物語を真正面から描いた作品です。宗教を抜きにしても、これほど感動的で劇的な物語はほかにないでしょう。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
252
ドイツ・ロマン派のE.T.A.ホフマンと間違えていたのだが、こちらはスイスのイラストレーターのフェリクス・ホフマン。お話は新約聖書(基本的にはルカによる福音書か)の記述をほぼそのまま踏襲する。絵は現代と古代の風俗が混淆したような様式。幾分違和感もなくはないのだが、現代にも通じることを示そうとしたのだろうか。この絵を好きかと聞かれたならば、私はどうも今一つというところ。表紙の聖母子にしても日常的すぎるように思う。2024/12/25
buchipanda3
103
キリストの降誕を描いた絵本。これまで様々なクリスマス本を読んできたが、それらの原点とも言える物語に戻ってみた。ストーリーは朧げに知っていたが、しっかりと読むのは初めて。内容は、天使からマリヤへの受胎告知から始まり、ベツレヘムの地、降誕、三人の賢者たちの訪問と続く。短い話ながら各場面が印象深い。何より紙面いっぱいに描かれたホフマンの絵が良かった。厳かであり、親しみやすさもある。中でも天使の描き方が目を惹いた。人物たちの表情からは感情が浮かび上がる。王の策略から逃れた家族の様子は本当に微笑ましいものに見えた。2022/12/10
☆よいこ
85
絵本。イエス誕生の物語。聖書物語▽ナザレのマリヤのもとに天使ガブリエルが現れて「あなたは、おとこのこをうむだろう」と告げる。ローマ皇帝のアウグストが人口調査のおふれを出したため、ヨゼフとマリアはベルレヘムに行く。うまやでマリヤが出産。羊飼いのところに天使が現れはなしかける。羊飼いたちはうまやに行き喜ぶ。三人の賢者が星に導かれ来るも最初見つけられず、ユダヤの王ヘロデに尋ねる。再び星を見つけイエスを拝む。贈り物は香と薬と金。天使はヨゼフに家族を連れてエジプトに逃げろと告げる。ヘロデ王は2歳未満の赤子を殺す▽2022/12/16
ちえ
41
ホフマンのクリスマス絵本。ホフマンの絵が心を落ち着かせてくれる。天使が初めて告げるところのマリアの表情はまだ少女であり、イエスを産んだ表情は落ちついた母親のもの。3人の博士が乗っているのは馬。2022/12/25
ヒラP@ehon.gohon
26
イエス・キリストの生誕を描いた絵本はいろいろとあるように思うのですが、フェリクス・ホフマンが描くととても重厚であり、崇高であるように思います。 信者ではない自分にも強く訴えかけてきました。 大人テイストの絵本だと思います。2025/01/03