出版社内容情報
如意棒おっとり、向かうところ敵なし、ご存知孫悟空の物語。八戒、沙悟浄とともに三蔵を守り、取経の旅へのぼれば、はたして、いかなる妖怪変化に出会いますことやら……。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
junkty@灯れ松明の火
26
この本、小学生時代に学級文庫に置いてあったけど分厚すぎて読む気になれなかった思い出の本です。25年以上の時を経て上巻読了し、自分も成長したもんだと感慨深いです。しかしなんと言っても挿絵が特徴的でいい感じ。小学生の時に見た挿絵を思い出せたくらいですから、当時から気にいったデザインでした。読んでないけど(笑)今の装丁で本を選ぶ傾向は、その頃からあったのかもしれませんね。下巻も挿絵を楽しみながら読みたいと思います!2011/12/15
更夜
13
英ガーディアン紙1000冊の本、今月のお題はWar and Travelということでかねてより読みたかった福音館古典童話シリーズ版に挑戦。童話、となっているけれど上巻で566頁で、このシリーズは読みごたえあります。私の世代だとテレビの西遊記なのですが、こうして読むと旅に出るまで200頁ありますから。孫悟空の大冒険がまずあって、そこからまた絢爛豪華、魑魅魍魎冒険活劇の連続。元は講談だったそうで、各章の終わりが「次回をお楽しみに」になります。瀬川靖男さんの絵がものすごくいいです。下巻へ2020/02/19
ホシナーたかはし
9
♪モンキーマージッ♪ガンダぁラ♪ニンニキニキニキににんが三蔵♪愛のままに我儘に♪風邪引いて寝てるのも飽きたし、悟浄出世悟浄出立に触発され、知ってる歴代ドラマ主題歌を口ずさみながら再読。聖書では神様最強、仏教では釈迦如来が最強てのがよくわかる物語。つか悟空ってスゲー乱暴者だ・・・小学校の読書感想文書き直したい・・・2017/06/24
じゃくお
4
前々から興味を持っていたがここまで面白い作品とは思わなかった。この作品と比べてしまうと今までに読んだ作品が霞む程の衝撃。文章でここまで興奮するとは。雰囲気がとても素敵で、熱くなると同時に癒される。訳が良いのかすらすら読めていちいち文章が心を踊らせる。下巻に期待するけどだれてしまうのじゃと少し不安です。2016/02/04
新平
4
鳥山明の悟空と違って、妖怪との戦いにおいて力で圧倒し勝利する場合は少なく、智謀により事を解決する場面が多い。16世紀後半に小説としてまとめられる以前の宋代(10世紀~)に、すでに「語り物」として流行していた構成を引き継いでいるのだろうか。また三蔵の情けない性格は、芝居として演じられたための演出の影響なのだろうか、作者呉承恩の巧みなキャラ設定なのだろうか。40年ぶりの再読であるが、悟空はこのあと、いかにして唐僧を護り、いつの日西天に到着するであろうか。次回を聞くことにするとしよう。2015/09/23