出版社内容情報
幼児の心理を巧みにとらえた、明るくユーモラスなお話に、アメリカの代表的な絵本作家センダックが、あたたかく個性豊かな絵を描いています。絵本から童話への橋渡しに最適です。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
276
文はアメリカの児童文学作家のE・H・ミナリック。絵はモーリス・センダック。お話はとっても温かく(ただし、多分に母親の温かさに依拠しているが)、時に幻想的でもある。センダックの絵は、ここではペン画にわずかに彩色されたもの。適度な擬人化がなされているが、お話に呼応するように母ぐまの愛情に満ち満ちたもの。家庭での読み聞かせにはよさそうだが、こども園等では注意が必要だろう。2024/04/07
chiaki
39
『絵本のつぎに、なに読もう?』掲載の幼年童話を、次女(時々長女も)と少しずつ再読中。次女もこの本はとても気に入ったようで、お出かけ時にも持って行き、ひとりよみも出来るように。特に"くまくんのおたんじょうび"の、かあさんぐまがバースデーケーキを持ってドアをそっと開けるのと同時に、猫が直ぐ様気づいて気を利かす場面に夢中。私は久しぶりに再読したけど、やっぱり"くまくんのつきりょこう"がお気に入り。月旅行から帰ったくまくんとかあさんぐまとの会話がなんとも♡2023/02/25
chiaki
36
どのおはなしも、くまくんとお母さんのやりとりがなんとも温かくて素敵です!『くまくんのつきりょこう』は特にお気に入り。へんてこりんな宇宙帽を被ったくまくんは、夢を実現するため宇宙に飛び立ちます。お母さんの「おひるには、かえってくるのよ」の一言に思わず笑みがこぼれてしまう。帰って来たくまくんへの対応力といったら!!こんなにも愛されて育つくまくんは本当に幸せですね♡世界中の子どもたちがみんなこうであって欲しいな。2020/10/19
Nat
32
くまくんが可愛い!そしてお母さんがゆったり見守っていていい感じ。センダックの絵、まつおかきょうこさんの訳もとてもいい!2025/02/09
gtn
31
「くまくんとけがわのマント」の一篇。他が自然淘汰される中、厳寒でも快適な毛皮をまとったクマ君が、今ここにいる。2020/12/04