出版社内容情報
冬、雪にうまったりんごの木の、秋に赤い実をつけるまでが、美しい四季の変化を背景に小さな男の子の目を通して描かれます。いつまでも心に残る絵本です。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
272
エドアルド・ペチシカ文、絵はヘレナ・ズマトリーコバー。二人ともチェコの人。お話は雪の日にはじまり、春、夏を経て秋にリンゴの実を得るまでを叙情豊かに語るもの。基本的にはリアリズムであり、動物たちがしゃべるが、ファンタジックな要素は薄い。これを支える絵は、いかにもチェコという構図とタッチである。はっきりとした枠線に、これまたはっきりとした彩色が施されている。そこはかとなくほのぼのとした絵本だ。2024/09/20
yomineko@ヴィタリにゃん
59
読み友様からのご紹介本です📙チェコの絵本。大好きなチェコ😊1本のリンゴの木から紡ぎ出される物語。リンゴの木を大切に育てるマルティン。秋になると収穫。真っ赤なリンゴがとってもおいしそうです🍎🍎🍎2024/11/12
chiaki
45
おはなしといい、絵といい、サイズといい、なんとも素朴で愛らしいチェコの絵本。マルチンが庭一面の雪景色を見て「だれがこんなにおさとうをまいたの?」とねことおかあさんと会話を交わす冒頭からもう可愛い!庭に咲く一本のりんごの木。実をつけて収穫を待ちわびて見守り、お世話をするおはなしで、絵には四季折々のりんごの木の風景が描かれています。嵐になす術なく見守り続けては怒るマルチンとねこの背中、いいなぁ~。次女は「風がりんご食べちゃったの?」と。それいい!きっとそうだよね♪2020/12/28
greenish 🌿
44
【Casa BRUTUS 読み継ぐべき絵本の名作100】№019 家の窓から雪に埋もれた木を見つけた少年・マルチン。りんごの木だと教わったマルチンは、りんごの実るのを見守って・・・ ---正方形の小さな本に四季の風景が愉しく描かれ、こいぬ・うさぎ・みつばち・はりねずみ・・・たくさんの動物たちの登場もわくわく感が増しますね。 「おさとうまいたの?」「いつなるの?」「はしれ!かけまわれ!」「ひどいや!」「つかまえたぞ!」「ら、ら、ら、ら!」秋を待ち焦がれ、ようやくりんごを手にできたマルチン。健気で可愛い!2014/01/23
gtn
42
冬の寒さにも、風の厳しさにもじっと耐えてきたりんごの木。その貴重な実を食べてやることは、木にとっても本望であるはず。2020/06/09