出版社内容情報
赤いぼうしのとこちゃんは、とても元気な男の子。親が目を離すと、市場、動物園、海水浴場、お祭り、どこへいってもすぐいなくなってしまいます。子どもの大好きな絵さがしの絵本です。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
153
目を離すとすぐにどこかへ行ってしまう多動な少年とこちゃん。元祖探し系絵本としてロングヒットを誇る本書は、赤い帽子を目印に市場、動物園、海水浴場、お祭、デパートで読者と一緒に彼を探すというもの。前フリの情景描写は最低限に控え、とこちゃんを探す賑やかな現場と強烈なコントラストを効かせており、読者を疲労させず楽しませる配慮がなされている。ここでも加古のディディール描写は時代を超越する洒脱なデザインセンスを発揮。ラストの6階層に及ぶデパートの描き込みは圧巻。どのページも子供心からみて腑に落ちる現場にいる点も好感。2024/01/05
kaizen@名古屋de朝活読書会
111
「おばあちゃんにもらった」「あかいぼうし」「とことこかけだし」だからとこちゃんなんだ。ウィーリーを捜せみたいな、とこちゃんを捜せという絵が、屋台、動物園、砂浜、お祭り、デパート。著者の松岡享子は自動図書館学を学び、ボルチモア図書館勤務経験があるとのこと。絵は、かこさとし。 2014/06/10
Kawai Hideki
69
1970年発行のかくれんぼ絵本。目を離すとすぐ、どこかへ行ってしまうとこちゃんを、人ごみから見つけ出すお話。町の商店街、動物園、海水浴場、デパートと、だんだん難易度があがっていく。付き添いの大人たちは毎回へとへとになって帰ってくるので、娘にとっては、絵を見つける楽しみの他にも、大人を振り回す楽しみがあるようだ。2016/09/25
chiaki
51
松岡享子さん作、加古里子さん絵!なんて素敵な一冊♡とこちゃんはいつもわずかな隙にとことこかけてって、市場や動物園、海水浴場やお祭りなど大勢の中に紛れ込んでしまう。結構探すの大変で楽しい!お昼寝から覚めてグズグズだった次女も、これで気分転換♪こたえがわかっているのに3回も連続で読まされるのは結構辛い!けれど迷子の後に必ず甘やかしてもらってる幸せなとこちゃんの表情は、何度見てもいいなぁ♡2021/01/26
シングルモルト
46
五味太郎さんの「きんぎょがにげた」もそうですが、子どもは絵本の中を探すのが大好きなようです。隙さえあればどこかに行ってしまうとこちゃん。加古里子さんの優しいタッチで描かれたとこちゃんを見開きの中に探すのは楽しいです。ウォーリーよりもこちらの方が子どもたちの好みに合っていました。ずっと文も加古さんだと思っていたら、松岡享子さんだったんですね。松岡さんといえば、「みしのたくかにとをたべた王子さま」の文や、「くまのパディントン」シリーズの翻訳を思い出します。