感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
28
雪婆んごは遠くへでかけておりました。…ひとりの子どもが赤い毛布(ケット)にくるまって、せかせかうちの方へいそいでおりました。■賢治の生前に刊行された唯一の童話集『注文の多い料理店』に収録の9つの童話の1つです。絵は赤羽末吉。雪国の春の訪れは、水仙の咲く頃にも俄かに吹雪いて。湿った不穏な空気。雪雲に霞む陽光の煌めき。吹きつける雪片。駆け回る雪童子。■羊毛と宿り木の赤は命の徴。暗く凍てつく夜の空にも命の温もりを感じるような 様々な青が印象的な良い絵本でした。(文:大正11年 1922年。絵:1969年)(→続2018/03/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
他の絵本や紙芝居で読んでいるが、こちらは赤羽末吉さんの画。小さめの絵本ですが、寒さや雪婆んごの迫力がつたわってきます。2022/06/08
桜絵
3
絵本。 水仙月の四日ははじめて読む。水仙月が何月かはいろんな説があるらしい。 赤い毛布を被って木炭をそりに乗せて運ぶ仕事をする子ども。そこへ、いたずらな雪童子がヤドリギの枝を投げる。その時、西の空から雪婆んごと他の雪童子たちが現れ、大雪を降らしすべてを白に染めあげる。 自然界の、厳しい冬を描いた童話だが、苦しさやつらさはほとんど感じない。白い雪も青白い炎を抱くし、太陽は白い炎をどんどん焚くし、天球は桔梗色で星座が沢山だ。大雪の日に、なんてたくさんの色彩があるんだろう。 赤羽末吉の絵も合ってて楽しい。2025/10/23
けいこ
1
赤羽末吉画、福音館書店の小型絵本。1969年初版。「カシオピイヤ、もう水仙がさきだすぞ おまえのガラスの水車 きっきとまわせ」雪童子(ゆきわらす)は真っ青な空をみあげて、みえない星にさけびました。その空からは青びかりが波になってわくわくとふり、雪狼(ゆきおいの)どもは、ずうっと遠くで、ほのおのように赤い舌をベロベロはいています。p7-8。水仙月の四日に猛吹雪をおこす雪婆んごが怖ろしい。厳しい冬が感じられます。宮沢賢治の言葉(「注文の多い料理店」の序 大正12年12月)が最後に記されています。2025/09/13




