出版社内容情報
身近でありながら、今なお、多くのなぞを秘めている海。この海にすむ動植物から未来の海中農業、海底開発まで、海の持っているすべてを総合的に整理し、こまかく描きこんだ絵本図鑑。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
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- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
167
「海」そこには何があるのでしょう。皆さんは知っていますか。青く白く静かに激しく、豊かな生物が共生しています。湾の中に佇むものもいれば、深く深く光のない世界に潜っていくものもいます。私たちの見ている砂浜からは見えない世界へ。なぜ人は海を懐かしむのでしょう。子どもの頃の記憶、朝陽の輝き、沈む切なさ。空が光を失うとき、空と海は一体となります。砂浜にも岩場にも多くの生命が棲み、陸棚から大陸斜面を下り海溝へとゆっくりと沈みこむ海流のように和やかな世界へ子どもたちを導いてくれる、夢ふくらむ加古里子さんの図鑑絵本です。2022/08/12
そる
134
「宇宙」の感想にも書きましたが、図鑑のような絵本。細かーく絵が描かれてて一つ一つに名称とか大きさとか書いてます。とても根気のいる制作だったでしょうねー。浜辺から始まってどんどん沖に行くんです。果ては南極とかの海まで。最後には壮大になります。たまに読み返そう。
匠
121
『宇宙』『地球』それを繋ぐ実はとても大事な存在、海について書かれた大判絵本だが、子供だけでなく大人も充分楽しめる内容。海に群がる鳥もちゃんと描かれているのが加古さんらしい。浜辺から始まり遠浅から沖へとだんだん範囲が広がっていく中で、そこに棲む生物や海草、潮の満ち干きのしくみ、また未来的な開発計画の話など内容は相変わらず盛りだくさんで読み応えがある。まず、読み聞かせ向きではないことは確か。見開きページをじっくり隅々読んで見て話してると夜が明けそうなほどだ。っていうかその前に喉が疲れます(笑) 2014/05/12
keroppi
81
身近な海から、だんだん深くなって、それが世界中に繋がって。そのどこでも命であふれていて。とても細かに生き物たちが描かれて。人間の営みもあって、海の上には歴史的な船もいて。かこさんの科学絵本は、ほんとに細かくて壮大で感動的だ。これから「地球」に繋がっていくんだな。海の中を泳ぐ生物を「ネクトン」といい、海の底をはう生物を「ベントス」というということを初めて知った。勉強になるなぁ。2022/09/21
kaizen@名古屋de朝活読書会
60
しおのひいたひがた。あかてがに。おきしじみ。あかあししぎ。 りくにかこまれたうみ,わんとか,うちうみ。まこがれい,しゃこ,ひとで,あさくさのり。だんだん深い海、魚や船。太平洋、大西洋、インド洋の広さ、ふかさ,おおきさ。解説が詳細。索引あり。先生のためにもなる。2013/09/25