出版社内容情報
「十五少年漂流記」として知られる、ベルヌの代表作。孤島にうち上げられた少年たちが、力をあわせて種々の困難をのりこえ、自分たちの生活をつくりあげていく痛快な冒険物語。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
162
ジュール・ベルヌの唯一の子供向けの作品のようです。私は図らずもこれが「15少年漂流記」だとは知りませんでした。原題はこれなのですね。子供の頃に読んだ覚えがありました。漂流記というと、「ロビンソン・クルーソー」がすぐ頭に浮かびますが、この作品は多くの異なる国の子供たちが助け合いながら最後には元の生活に戻るということで、協力し合う姿を子供たちに教えたかったのでしょうね。2017/04/05
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
32
6年生ブックトーク授業 教科書掲載本からおすすめ本 「私が子どもの頃に読んだ時は、15少年漂流記ってタイトルでした。こちらは原題です。」8~14歳の少年14人と、見習い水夫のモコ。漂流して漂着してサバイバルしなくてはならない、とザックリな紹介をし、「みんなサバイバルするってなったら、まず何をする?」と質問を投げかけ、水・火・食料など出てきたので、「この少年たちはなんと!秩序(決まり)をつくったんです!スゴクない?」子どもたちは「なんでソコから?」な顔をしてました(笑)2019/12/13
kocka
21
こんな面白い本だったとは。一気に読了。最年長が14歳に満たない少年を筆頭に15名の少年達が漂流した島で生きていく。年上の少年達の心使いや知恵、年少の少年達の忍耐力。本の中からたくさんの教訓や知恵や思慮を感じました。2015/03/21
aponchan
18
息子の本棚にあったものを徐々に読み進め、時間をかけて読了。15少年漂流記として子供のころ読んだ気もする。大人が読んでも楽しめた。あとがきを読んで、作者が意図していたことが分かり、納得。息子の本なのでしっかり読んでほしいと思う。2019/07/26
かまる
12
かの有名な「十五少年漂流記」の完訳版。この年になっても少年達が無人島で協力しあい、活躍する姿に興奮できた事が嬉しい。次から次へと事態が進展していく中で、少年達は力強く克服していく。こんなに物事が上手くいくなんて、という意見もあるかもしれないが、それで良い。無人島において、各々の個性を活かし、一つの社会を築いていく様子はとても面白く読めた。次は「蠅の王」を読んでみたい。 ★42025/02/27