出版社内容情報
雪深い森の中、冬眠から突然さめ、はなをくんくんさせて駆けていく動物たち。やわらかいタッチの美しい絵と詩のような文で、自然の摂理と喜びを無理なく子どもに語りかける名作。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
206
暖かくなってきたから、もうみんな目覚めたよね。おはよう。春が始まったんだよ。北国の冬は長いから、そっと丸まっているんだけど、意外と居心地はいいんだよ。心配しないでね。でもね、今年はいつもと違ったんだ。真冬に春風を一瞬感じたんだよ。夢かと思ったんだけど、もしかしたら夢だったのかな。はなをくんくんしたくなる白黒絵本に、幸せを運ぶ色が一点だけ添えられているんだよ。えっ、きみもかい。ぼくもさ。感じるよね。うん、感じる。早く!かわいいね。みんなを待っていたのかな。春を待つまでに見た夢の続きはきっとハッピーエンドさ。2023/04/09
Willie the Wildcat
120
ハイライトで次男「(何の匂いにつられているかと思ったら)花なんだぁ!」とちと大きめに一言。スタバで周りの視線を思わず感じた・・・。(汗)ど~も食べ物だと考えていたみたい。そしてくまの寝ぼけ眼の表情にも大うけ・・・。(笑)ただし、「春といえば”桜”」とのこと。お~、同じ、同じ!シンガポールで”四季”を感じるのは難しいが、自然とふれあう機会は大切にしたいなぁ。2012/07/08
紫綺
104
冬眠していた森の動物たちが、くんくんしながら見つけた物は・・・。モノクロの柔らかいタッチの絵がとても効果的。エンディングの一枚はインパクト大!余談ですが、かたつむりは「くんくん」しないでしょう(笑)。2013/05/19
Kawai Hideki
93
寒い冬。冬眠中のネズミ、クマ、カタツムリ、リス、ヤマネズミが一斉に起き出し、大移動するお話。みんな、鼻をくんくんさせながら、ある場所に向かって駆け出していく。そして、笑い、踊り、叫び出す。雪の中に黄色いお花が一つ咲いていたのだ。娘はみんなが駆け出すところで、「おおおおおー!」と言って感動していた。さすがは名作。個人的には最後のお花は福寿草であって欲しかった。2016/09/25
mariya926
87
この本は3歳からなので、息子(1歳5ヶ月)にはまだ早すぎました。でもくんくんは一緒に言ってました。後、白黒は分かるのかな?色のついた絵本より反応が薄いです。もう少し大きくなったら一緒に楽しめそうです。最後の黄色い花に感動するのはいつかな?と楽しみにしています。2017/11/22
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- 和書
- 巡礼の家 文春文庫