出版社内容情報
動物園のかばの一日を簡潔なことばと美しい絵で描いた絵本。絵本ははじめてという幼い子どもたちに最適です。欧米でも翻訳出版され高い評価を受けています。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
1 ~ 1件/全1件
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子どもたちが選んだ本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
253
岸田衿子・文、中谷千代子・絵。お話というほどのものはなく、少年が動物園にカバを見に行く。ただし、カメを連れて、カバにあげる野菜をたくさん持って。リアリズムなのか、なんなのかよくわからない。かといって、幻想性はまったくない。絵はリアリズムに徹している。やや強いタッチの線描画に薄めの彩色。とりわけカバの絵はよく観察して描いている。日本では、そもそもカバのいる動物園も少ないし(なにしろ飼育がたいへんだ)、人気も絶大とまではいかない。サン・ディエゴ動物園では大人気で、いたるところに"hippo"の矢印があった。2025/10/13
のっち♬
108
寝坊助のかばくん親子のところにかめを連れた飼育係の少年がやって来た。「おきてくれかばくん」—今日は日曜日で動物園は大賑わい。とはいえ、かばくんのすることといえば、池から姿をあらわし、キャベツを一個丸ごとパクっと食べて、あとは寝転がっておやすみなさいという素朴なパフォーマンスで、子どもたちを沸かせる。キャンバスの地を活かした油絵は、人間目線、かめ目線、かば目線に立ちながら、相手を生き生きと描き出しており、掛け合いはユーモアと愛らしさに満ちている。とりわけ、かばくんの口のスケール感は一つの見どころになりそう。2024/04/11
きつねうどんそっくりおじさん・寺
83
これはまた味わい深い絵本。古いものだろうが、古いからこその落ち着いたノホホンがある。動物園のカバの親子に会いに来た少年。亀を散歩させている。いいなぁ。今だったらヤバい奴扱いされるかも知れない。少年&亀とカバ親子のやり取り。どうりでうるさいと思ったら日曜日。カバ達を見に子供達が動物園にやって来る。スカートの子、半ズボンの子、下駄の子。下駄履きの子が出てくるのも何だか良い。詩を書く人の文章なので、すっきりとしていて良い。岸田今日子のお姉さんだそうだ。亀を連れた少年も帰っていく。この絵本、好きになった。2016/06/06
もんらっしぇ
80
読友さんに教えていただく。初版はなんと1962年!まず絵が上手でカバの造形がリアリスティック♪(プロに対して何を言う、ですがw)だけどそれが可愛く見えるからお見事♪カバ自身や背景の配色がパステル調のどちらかと言えば地味な色使いなのに、それがまた味があって良い♪出てくる少年がなぜかカメを連れていて、そのカメとカバの大きさの対比が良い♪そして何故かお土産にキャベツなどの野菜を持ってくるのが不思議で良い♪お話の筋があるようでないようなのがまた良いwとにかくカバ親子の表情が可笑しくてまことに良い(^^)/ 2025/11/12
♪みどりpiyopiyo♪
72
どうぶつえんに あさが きた いちばん はやおきは だーれ いちばん ねぼすけは だーれ ■おっとりとした絵本を読みました。動物園の1日をかばくんの視線で描きます。■シンプルで詩的な文章は、繰り返される ゆったりとした言葉のリズムが心地よく。キャンバスの地を活かした油絵が、大きくてユーモラスなかばの姿を生き生きと描きます。■動物園って、人が動物を見るだけじゃなく、動物も人を見てるよね。なんだか楽しい日曜日のお話でした ( ' ᵕ ' ) (1962年)2019/09/15




