感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
43
寝る前の読み聞かせ。『スーホの白い馬』コンビによるモンゴルの昔ばなし。若く心優しい狩人のハイリブは真鶴に襲われた白蛇を助けたのをきっかけに、動物の声を聞くことのできる宝の珠を手に入れる。そこから聞いたことは人間に話してはならず、話すと石になってしまうという。でもある日、大災害が村を襲うと聞いて…。全ては村を救うため…ハイリブの葛藤と自己犠牲に胸が痛む。赤羽さんの絵はやっぱり昔ばなしにぴったり、余韻があって美しい。2021/05/12
ちえ
38
うっかり秘密を破ってしまったのだと思って読んでいたが…なんと美しい自己犠牲。心に残る話だ。赤羽さんの絵がこれも素晴らしく、特にシロヘビの姫につれられ山奥に行く場面の絵には引き込まれる。車で他に誰もいない山間の道を走るときのあの感覚…。2020/06/06
ツキノ
22
1970年12月発行。再読。大塚勇三×赤羽末吉によるモンゴル民話。ハイリブという若い狩人としろへびの話。タイトルになっている「石になった」の意味は…。絵が美しい。(E158)2021/06/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
モンゴルの昔話。ハイリブという親切な若い狩人が、ある日山奥で小さな白いヘビヘビを助けてあげた。翌日、助けられた白ヘビがお礼がしたいと迎えに来て、ヘビの両親がお礼をしたいと言ったら、お父さんが口の中にいれている宝の玉をもらうように言った。ハイリブは、言われた通り宝の玉をもらって帰った。すると鳥や獣たちの話すことがわかるようになり狩をするのも楽になった。けれどもある日、鳥たちが明日、大きな災害が起こるからすぐに逃げようと話しているのを聞いてしまった…。2020/05/11
ヒラP@ehon.gohon
15
自分は石になっても村人たちを助けようとしたハイリブの自己犠牲の心はとても美しいと思います。 でも、自分を助けてくれたハイリブに、宝の玉を持たせようとした白蛇の真意が測りかねました。 何事もなく暮らしていた方が、ハイリブにとっては良かったのではないでしょうか。 ハイリブは宿命の人だったのかも知れません。2017/10/09
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