出版社内容情報
六人の地蔵さんが恩返しをするおなじみの昔話絵本。日本の伝統の和紙と扇面を生かした見事な画面と、老夫婦のあたたかい愛情を伝える語り口で、昔語絵本の傑作と定評があります。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
73
色々な方がお描きになっている「かさじぞう」ですが、やはり瀬田貞二さんの文章、赤羽末吉さん挿絵のこの版が一番好きです。素朴で郷愁を誘う文章と色使いがとてもいい。子供には少し難しいかもしれませんが、ぜひこの雰囲気に触れて欲しいですね。ちなみに私が持っているのは子供の頃に買った初版なので定価380円 笑。2018/12/29
がらくたどん
65
赤羽さんの絵が好きでねえ♪笠が売れずに帰る道、雪に埋もれる地蔵様を見て「あやあ、むごいことだなあ」と思ってしまえる人でありたい。その話を聞いて「そうか、そうか。そだらば、つけものででも としをとるべ」と何事もなくすっぽり飯をさくさく食べてしまえる人でありたい。そして「よういさ、よういさ、よういさな」という厳かな掛け声に思わず「おお、ここだ、ここだ」と声を掛けてしまえるトボケタおおらかさのある人でありたい。そんな事を想いながら今年の最後はこの本で「どっとはらい」といたします。今年一年ありがとうございました。2022/12/31
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
53
見返りを考えずに行動出来るおじいさんは素晴らしい。昔の言葉なので、補足しながら読み聞かせしました。昔の言葉が理解しづらいかなぁと思い、あまり日本の昔話は読み聞かせをしていません。私も小さい頃は日本の昔話は読んでないけれど、テレビアニメの【日本昔ばなし】のおかげで知っているのかも。貴重なテレビアニメでした。また放送してくれないかな。2018/11/30
Nyah
44
この本、実家にあったんだけど、たまに眺めたくなる。大晦日に市に笠を売りに行き、売れずに残った笠と自分が被っていた笠をお地蔵さんに被せたおじいさんにお地蔵さん達からの御礼の品。こんな絵だったっけ?と思いながらめくる。2021/12/29
天の川
42
読み聞かせの課題図書3冊目。かさじぞうの話はほのぼのとして大好きだけれど、方言と地蔵様がお宝を運んでくる時の掛け声が難しいなぁ… 私が読むと掛け声の「よういさ、よういさ、よういさな」のところが歌になってしまう…これから2か月、色々手さぐりで考えよう。2015/09/10