出版社内容情報
六人の地蔵さんが恩返しをするおなじみの昔話絵本。日本の伝統の和紙と扇面を生かした見事な画面と、老夫婦のあたたかい愛情を伝える語り口で、昔語絵本の傑作と定評があります。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
301
瀬田貞二・再話、赤羽末吉・絵。お話はよく知られた民話。語りも車座で民話を聞かせるというスタイル。信仰心の厚い老夫婦の誠実な生き方が報われ、いいお正月を迎えられるばかりか、その後も幸せに暮らしたというもの。ただ、御伽草子などとは違って、末繁盛といった結末にはならない。赤羽末吉の絵は、いつもとは趣きを異にするもの。太い墨の描線で、シンプルに描かれ、ちょっと棟方志功の版画を思わせるようなタッチである。あるいは、昔の歌留多の絵のような雰囲気もある。2026/01/02
やすらぎ
184
かさじぞうを読み終わり、こういう考えでありたい、今抱いた気持ちを忘れてはいけない、そう感じている。吹雪の帰り道、年の瀬は誰もが慌ただしく売れる物も売れず、寒い思いをしている地蔵さんに笠を被せて妻の待つ家に戻る、誰もが知っている日本の昔話。お餅を買うために笠を売る、でも売れなければ今ある漬物で年を越す。この生活に戻る必要はないが、お金を出せば贅沢三昧ができる時代を生き、ふと立ち止まり考えたくなる。この貴い話は末永く語り継がれていくだろう。ただ生きていく、その難しさを忘れていた自身に気付けた、いい読書だった。2026/01/04
はる
75
色々な方がお描きになっている「かさじぞう」ですが、やはり瀬田貞二さんの文章、赤羽末吉さん挿絵のこの版が一番好きです。素朴で郷愁を誘う文章と色使いがとてもいい。子供には少し難しいかもしれませんが、ぜひこの雰囲気に触れて欲しいですね。ちなみに私が持っているのは子供の頃に買った初版なので定価380円 笑。2018/12/29
がらくたどん
67
赤羽さんの絵が好きでねえ♪笠が売れずに帰る道、雪に埋もれる地蔵様を見て「あやあ、むごいことだなあ」と思ってしまえる人でありたい。その話を聞いて「そうか、そうか。そだらば、つけものででも としをとるべ」と何事もなくすっぽり飯をさくさく食べてしまえる人でありたい。そして「よういさ、よういさ、よういさな」という厳かな掛け声に思わず「おお、ここだ、ここだ」と声を掛けてしまえるトボケタおおらかさのある人でありたい。そんな事を想いながら今年の最後はこの本で「どっとはらい」といたします。今年一年ありがとうございました。2022/12/31
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
55
見返りを考えずに行動出来るおじいさんは素晴らしい。昔の言葉なので、補足しながら読み聞かせしました。昔の言葉が理解しづらいかなぁと思い、あまり日本の昔話は読み聞かせをしていません。私も小さい頃は日本の昔話は読んでないけれど、テレビアニメの【日本昔ばなし】のおかげで知っているのかも。貴重なテレビアニメでした。また放送してくれないかな。2018/11/30




