出版社内容情報
いつも弱虫のラチが、マスコットライオンの助けをかりて勇敢な子どもになっていくようすを描いたこの絵本は、世界中の子どもたちに広く愛されています。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
372
作者のマレーク・ベロニカはブダペストの絵本作家。主人公の少年ラチという聞きなれない名前はハンガリー語の固有名詞であったゆえ。お話は、よわむしのラチが心の内なる勇気(ライオンはそのシンボリックな姿の可視化だろう)に励まされて、勇敢な男の子に成長するというビルドゥングス・ロマンのスタイル。絵はシンプルな線画にこれまたシンプルな彩色をほどこしたもの。全体のタッチはフランス風か。6:4くらいの割合で文に比重が置かれている感じだ。2024/07/07
やすらぎ
219
ラチくんは少し臆病な子ども。お散歩中のワンちゃんも、暗闇も、友だちと遊ぶのも怖くて、一人でずっと部屋で本を読んでいる。ライオンの絵本が一番好きなんだ。だからこのライオンがいたら僕も強くなれるから、外には出られるんだけどな。…そして、ライオン登場!という展開。あれっ、ラチくん、犬よりライオンとお散歩する方が怖いかもしれないよ。友だちもビックリするよ。…勇敢なライオンの真似をするラチくん、気づいた頃にはすっかり度胸がついてきた。…子どもは少しのきっかけで、どんどん成長していくね。大丈夫、一人でやっていけるさ。2021/05/22
Willie the Wildcat
181
勇気を与えてくれますね。らいおんの表情、そして最後の手紙がとても温かい。皆何かしら苦手に感じるものがある。そんな時にちょっと背中を押してくれる人や何かがあるだけで自信になる。いつもこれを読むと歯医者を思い出す。小学校3年の時、あることがきっかけで自分1人で治療に行くようになる。子供にも言えない”あること”なので1人でにやにや・・・。(笑)2012/08/19
♪みどりpiyopiyo♪
170
大好きな ラチとらいおん を読みました。■このいえに、ラチという おとこのこが すんでいます。ラチは、せかいじゅうで いちばん よわむしでした。■えー?世界中でって!笑。でも その弱虫っぷりは、みんな覚えがあるんじゃないかな(私はあるよ♪)■弱虫な男の子が 小さならいおんに出会ってがんばるお話。男の子のポッケに入るくらい小さいらいおんが「〜したまえ。」って話すところがかわいいです。■心の支えがあると こわくても頑張れるんだよね。頑張ってみたら ちょっとこわくなくなるんだよね。みんなゆっくり大きくなってね♡2016/06/25
ダリヤ
153
よわむしで、こわがりで、なきむし。おとなになったいまのわたしのなかにも、それらはときどきかおをだす。せかいでいちばんのよわむしやこわがりやなきむしになってしまったしゅんかんにきづいたとき、あかいらいおんさんを、おもいだそう。らいおんさんがおしえてくれたつよさは、ちゃんとわたしのなかにものこってる。2011/03/15