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出版社内容情報
世に桃太郎の話は数多く語り伝えられていますが、これは再話者と画家が、桃太郎の原型、あるべき姿を追求して作りあげた「桃太郎絵本」の決定版です。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
1 ~ 1件/全1件
- 評価
あむーる堂の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
265
松居 直・文、赤羽末吉・絵。お話は「ももたろう」に準拠しているが、全体に経緯が詳しく語られている。また、鬼ヶ島から囚われていたお姫様を救出し、ももたろうがそのお姫様と結婚するというのは、民話などにはあまり見られないエピソード。表現の上からは、桃の流れてくる「つんぶく かんぶく」やももたろうの産声「ほおげあっ」など独自のオノマトペが見られる。一方、赤羽末吉の絵は、水彩で描かれていて、構図や図柄も民話風だが、いつもの赤羽に比べると、絵としてのデフォルメが控えめでおとなしい印象を受ける。2025/11/09
のっち♬
181
桃から生まれ村で略奪を行った鬼の退治に三匹の動物を従えて赴く主人公。松居版の独自性は一際表情豊かな青森県五戸地区の『桃の子太郎』を参照しつつ、『桃太郎』の原型を妻覓ぎ話とする柳田國男の説から着想を得た点で、時代変化で子供向けの英雄譚に改変されて省かれた核心を再び浮上させている。略奪品返還への無頓着さ、鬼をこき使う帰途、「おひめさまをかえせ」と迫りつつまんまとそのまま娶る幕引きが主人公の自分本位さを明確化しており、小さな集落で妻を求める難しさから遠出する風習の名残と見做せる。一見卒がないようで野心的な翻案。2023/10/16
♪みどりpiyopiyo♪
91
「うーまい ももっこ、こっちゃこい。にーがい ももっこ、あっちゃゆけ」 ■読友さんが「ももたろうのお話でいちばん好きな絵本」とおっしゃるご本を読みました。表紙の桃太郎もお爺さんお婆さんもかわいい♡ ■「どんぶらこ」じゃないバージョンは初めて! 松居 直 の歌うような文も、赤羽末吉のいかにも昔話風な絵も、みんなの仕草も背景も とっても素敵。■昔話って、突っ込みどころ満載で楽しいですね。満喫しました (=^▽^=) (1965年)(→続2018/08/13
Kawai Hideki
68
目力の強い桃太郎。流れてきた桃は2つ。一つはばあさんが食べて、もう一つをお土産に持って帰る。桃を切ろうとすると勝手に割れて、中から真っ赤な桃太郎が。まるで赤鬼のようだ。カラスから鬼の悪行の報告を受け、討伐を決意。日本一のきびだんごを持ち、犬、サル、キジを従えて。鬼が島に着くと、問答無用で宣戦布告。鬼の大将を懲らしめると、鬼たちは宝を差し出す。ところが、それを断って、さらわれていた姫だけを連れ帰り、結婚。強引だなあ。2016/11/23
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
51
ももたろうも幅広く、それをれの絵と文でだいぶ印象も変ってくるような気がします。桃の流れる音が『つんぶく かんぶく』なのが面白い。そして宝を貰ったのでなく、お姫様を連れ帰り伴侶としたバージョンは初めてでした。2019/12/02
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