内容説明
昭和初期、考古学徒が相集う家庭に育った少年は、自然と古代探究に魅せられていく…。若き日に見聞した多くの考古学者の人物像や、戦前・戦後の日本考古学界の歩み。東西の比較研究をもとに縦横に考証される多彩な研究内容。また今日に至る文化財行政の基礎を築いた一人として語られる発掘と保存、文化財展示などへの提唱。70年におよぶ足跡が浮かび上がる“清足考古学”への旅。
目次
第1回講座 戦前の日本考古学をたずねて(親から子へ、子から孫へ;日本考古学の芽生え ほか)
第2回講座 開発と保存のはざまにあって(中国における戦前の遺跡調査;朝鮮半島での文化財調査 ほか)
第3回講座 平城宮跡の発掘と史跡保存問題(文化財保護法の理想と現実;出土遺物の相対年代と絶対年代 ほか)
第4回講座 考古学に何ができるか(埋蔵物の展示について;復元に伴うウソとホント ほか)