感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuko0611
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先日、30年以上前に男性監督がこれを撮ったなんて、と思いながら『テルマ&ルイーズ』を観ていて、溝口健二のことを思い出した。若い女性が脚本を書いた前者に対し、後者は脚本も男性。改めてすごいことだと思い、本書を手に取った。セミナーで話した内容の書き起こし。興味のあった依田義賢の女性の描き方についても何度も語られていて、読んだ甲斐があった。芸者になって苦労した溝口健二の姉への思いが深く反映されていることも確認できた。プロ中のプロの凄味が味わえた。2023/07/02
