内容説明
本書は、経済学と人間エコロジーとがどのように関係づけられてきたか、その歴史を跡づけるものである。
目次
1 エコロジー経済学とは
2 「近代」農業はエネルギーの源か
3 農業エネルギー論の創始者―セリイ・ポドリンスキー
4 ポドリンスキー原理の定式化―エドアルド・ザッヒャー
5 自然の中のエネルギー・ストック―ルドルフ・クラウジウス
6 正統派経済学への批判―パトリック・ゲッデス
7 地球の収容能力―レオポルド・フォンドラー
8 エネルギー使用における「加速度法則」―ヘンリー・アダムズ
9 経済成長理論に対する批判―フレデリック・ソディ
10 「豊富」に関する定義―ランスロット・ホグベンとフリードリッヒ・ハイエク
11 方法論的個人主義と世代間配分
12 人類史に関するエネルギー中心主義―ウィルヘルム・オストワルドとマックス・ウェーバー
13 エコロジー的ユートピア思想―ポッパー・リンキウスとバロッド・アトランティクス
14 未来の歴史
15 政治的エピローグ