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内容説明
ナターシャ・スタニスラスキーが経営するおもちゃ屋は、ウエスト・バージニア州のはずれの小さな大学都市にあった。ある日、家族連れのハンサムな男性が店に入ってきた。娘におもちゃを選ばせながら、なにげなくオルゴールを手にとった彼は、タンバリンを持った赤いドレスの陶人形がついているのを見て、見事な細工の品をおもちゃと一緒に陳列している店主に興味を抱く。ふと視線を上げると、オルゴールの踊り子と同じように赤いドレスに身を包んだ漆黒の髪の女性が立っていた。とたんに、何年も忘れていた欲望が彼を襲った。一方ナターシャは、家族といながら熱い視線を向ける男に気づき、不快感を丁重な態度の下に押し隠して、愛想よく近づいていった。