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内容説明
アメリカ関税局の特殊捜査官ダイアナは重大な任務を負ってロンドンにいた。今回の目的は、大がかりな密輸組織の黒幕とされる人物に接触し不正行為の証拠をつかむことだ。その人物とはマシュー・レイルトン男爵―。アメリカの科学技術製品を巧妙に美術品に忍ばせて密輸入し、それをソ連に流している商社の社長ピータ・フォックスの異母兄にあたる男だ。本命のマシューに近づくために、彼女は上司の命令でまずピーターを誘惑し、プロポーズさせるという作戦に出た。だが、ピーターと同棲した数日後に彼は自動車事故で急死してしまう。そこでダイアナはピーターとの結婚証明書を偽造し、夫の死を嘆く未亡人としてマシューに接近しようとした。幸い彼は、“弟の妻”を邸内のディナーに招待してくれた。だが屋敷に向かう途中ダイアナの車はマシューのジャガーと正面衝突し、彼女は意識不明のまま病院へ。邸内で待っていたはずのマシューがなぜ…?密輸と殺人の関係は?激しい痛みのなかで、ダイアナは魅力的な男爵への疑惑をつのらせていった。