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内容説明
莫大な利益をもたらす新薬の化学式―。リリアン・キングスレーの記憶の中に相続された、夫からのこの遺産のおかげで、大金持の未亡人リリアンとボディガードのサラ・ブレナンは、このところ何者かに狙われている。ある日危うく銃撃をのがれたリリアンは、突飛な計略を思いつく―。自分は死んだことにして、化学式はサラが相続したことにする。そうすれば標的はサラになり、プロのサラなら犯人を捕まえることができるかもしれない。偽りの葬儀の朝、見知らぬ男がサラを呼びとめた。「リリアンを殺すのは簡単だったろう?」リリアンの甥というこの男が化学式を狙う犯人なのだろうか。疑惑と反目、説明のつかない感情を秘めて互いをさぐりあう2人。事態は思わぬ方向に進展し、リリアンはさらなる危機に陥ってゆく。