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内容説明
大企業バレンジャー製薬のシンガポール支社に勤めていたメグは、支社代表のデヴィッド・バレンジャーと結婚の約束をしていた。だが突然の飛行機事故でデヴィッドが不慮の死を遂げ、メグは妊娠二ヵ月の身で一人残され、悲嘆に暮れた。そこに、デヴィッドの兄でバレンジャー製薬代表のニックが、一年という期限つきで契約結婚を申し出てきた。バレンジャー家の血を引く子供が目的であることは明らかだ。メグはかねてから弟に厳しいニックに反感を持っていた。それに彼女には誰にも知られたくない過去の秘密がある。暴かれたら、子供の親権は取り上げられるにちがいない。しかし生まれてくる子の幸せだけを思い、メグは承諾した。偽りの結婚式を挙げ、かりそめの妻を演じる日々のなかで、メグはまったく知らなかったニックの優しさと繊細な一面に気づく。強い意志の陰にある彼の哀しみに、メグはいつしか心を寄せていった。