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内容説明
ピエロは仮面の下で泣き、過去を眠らせ、愛し合う。キャラウェイ・コーナーズに帰ったゲイブは、バーに立ち寄った。家族に会う前には決まって酒で自分を励ます必要があるのだ。ロデオの売れっ子ピエロとして立派に身を立てたにもかかわらず、実父に認知されない息子として育った過去がつきまとう。クリスマス間近。異母兄たちは愛する女性との結婚を通して、故郷に根を下ろそうとしているのに。結婚…一夜の記憶がよみがえり、膝から力が抜けていく。「カウボーイさん、わたしと結婚してくださいませんこと?」上流階級出身でビデオ制作会社の社長。手が届くはずのない女性。何不自由ないグレチェンが、なぜそんなふうにささやいたのか?「ぼくは結婚向きの男じゃない。ハネムーン向きの男さ」冗談めかして答えたけれど、ゲイブにとってグレチェンは、忘れようとしても忘れられない女性になっていた。