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内容説明
それは重すぎる初恋の代償だった。ふたりの愛は過去を消せるのだろうか。ダニエルは故郷の町キャラウェイ・コーナーズに戻ってきた。現在は他州の森林パラシュート隊長という立派な職にある彼も、十六年前には放火の嫌疑をかけられて、この町を逃げ出したのだ。父と和解することが、帰郷の目的だった。ダニエルの初恋の相手だったベッカの父親を殺し、刑期を終えて出所した父。周囲をすべて傷つけてきた男。父と再び顔を合わせるには、どうしても一杯の酒が必要だった。だが、その夜、バーの片隅に酒に溺れるベッカがいたなんて…。突然の再会に動揺するふたり。呼び覚まされる罪悪感。ふたりが愛し合わなければ、事件も起こらなかっただろうに。悲劇に引き裂かれて以来、お互いの生活は知る由もなかった。「あれから…結婚したの?」ダニエルが問いかける。「ええ、でも離婚したわ」涙を浮かべてベッカは答えた。