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内容説明
企業の乗っ取り屋として伝説的な人物ポールには風格があった。彼は初対面のローレンにこう申し出た。シェリー・リー化粧品会社は一年以内に深刻な事態に陥る。それを防ぐために、二千五百万ドル融資しよう。そのかわり、会社の株三十五パーセントの保有と共同経営権を認めてほしい。母が脳卒中で倒れ、ローレンが引き継いでまだ三カ月。経営は苦しく、彼の提案はのどから手が出るほどだったが、乗っ取り屋が相手では危険だ。でも、株を半分以上持たなければ、何もできないはずなのに、彼はいったいなんのためにこんな申し出を。そんなとき、妹の恋人が実はポールと同じ乗っ取り屋で、妹が持ち株二十二パーセントを恋人に売り渡したのが発覚した。それは、株主会議でポールの申し出が受け入れられた後のことだった。



