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内容説明
よい学校へ入るために十四歳でワイオミングの田舎町を離れて以来十二年ぶりにキャシーが故郷へ戻ってくることになったのは、父親が事故で重体だとの知らせを受けたからだった。小さいころ亡くなった母親のぶんまで愛してくれた優しい父親。だがキャシーの必死の祈りもむなしく、まもなく父はこの世を去った。キャシーの悲しみは、思いもかけぬ父の悪評にさらに深まった。そんなばかな。あの父が、アル中のろくでなしだったですって?そのうえ大事な牧場は悲しいほどにさびれていて、周辺の広大な土地もあろうことか犬猿の仲のブラッドフォード牧場のものになっていた。彼女をなぐさめてくれたのは、変わらぬおばの優しさと、トレヴァーという見知らぬ男のなぜか温かいまなざしだった。大丈夫。私はこの牧場をきっとまたもり立ててみせる。