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内容説明
「あなたは誰?わたしに何を望んでいるの?」エリザベスの勤める老人福祉連合の建物の暗がりに、揺らめくように立つ女性の姿。この世のものではない。だが恐怖はなく、感じるのはただはかり知れない悲しみ。それに、わたしに何かしてほしがっている。でも何をすれば…。エリザベス自身、誰かにすがりたいような心境だった。ボランティア団体である老人福祉連合の理事を務める彼女は、同じ役員のマックとの間に育っていく親密な感情にとまどっていた。病に倒れた両親の看病で婚期を逸し、奉仕の道一筋に生きてきて、愛されることに臆病になっているのだ。だが、たびたび自分の前に現れる女性の幽霊に興味をひかれ、ほぼ百年前の人物らしい彼女の身の上を知るにつれ、エリザベスは愛について考えさせられることになる…。