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内容説明
ときは春。パリの街は、新婚旅行で訪れたときと変わらず美しい。5年目の結婚記念日もここで過ごそうと約束した言葉どおり、ジュリアとバーチは満ち足りたパリの休暇を味わっていた。ふたりは夫婦でコンビを組んでジャーナリズムの仕事をしている。バーチが写真を撮り、ジュリアが記事を書く。いつも一緒にいられて幸せな毎日だった。その日までは…。つかのまの休暇の平穏を破って、1本の電話。それは、父親急病のため、バーチにすぐ帰れという知らせだった。彼を一人で行かせてはいけなかった。一緒にいるべきだったのだ。一人残ったパリで、夫が暴漢に襲われたと知らされ、彼女は後悔する。バーチはけがで視力を失い、同時に心は希望を失っていた。絶望のあまり妻すらも遠ざけようとする夫に、ジュリアは…。