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内容説明
むし暑いケンタッキーの夜空に稲妻が走り雷鳴が轟いた瞬間、ローズヒル屋敷から一発の銃声が鳴り響いた。駆けつけた人々の目にはいったのはヒル上院議員の死体とピストルを片手に茫然として立っているその妻マーニーの姿だった。彼女はただちに夫殺しの容疑で起訴された。すべての状況証拠がマーニーを有罪だと指し示していたが、大統領になるという自分の夢を託した息子を奪われた法曹界の権力者ヒル判事が彼女の最大の敵となった。判事に逆らってまでマーニーを救おうとしない弁護士のなかにあって、小さな法律事務所の弁護士イアン・ダンだけが名乗り出た。彼はマーニーの汚れのない瞳に無実を直感したのだが、それ以上に彼女の美しさに心を奪われてしまったのだ。しかしマーニーには、たとえ有罪になっても明かせない秘密があった。