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内容説明
暗い病室で恐怖と孤独におびえる少女メリの姿にレズリーは精神科医としての立場を忘れてショックを受けた。心を閉ざして過ぎ去った日の幸福にしがみついているメリはかつての自分の姿そのものだった。かつての?いや、いまだにレズリーは過去にしばられているのではないだろうか。そしてメリの伯父だといって現れたドルーもまた、陽気な笑顔の下にある重い事実を秘めていた。思い出は生活を豊かに彩りもすれば、いまわしい呪縛のように人を孤独に追いやりもする。だが人はけっしてひとりでは生きられない。それぞれ心の傷をかかえながらもやがて少女はレズリーと心を通わすようになり、ドルーとレズリーは恋という傷つきやすいゲームに魅入られていく。