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内容説明
“あれは、ライアン?まさか…そんなはずはないわ!”大使館のパーティー会場にはいってきた男を見て、ダニエルは立ちすくんだ。4年前のクアラルンプールの一夜がよみがえる。迫る火の手と銃声からのがれてさまよい込んだ地下の倉庫で、名前も知らないままふたりは抱きあった。あれは運命のいたずらにすぎなかったのだろうか。そんなことはない、と何度打ち消してきたことか。しかし、いまとなっては遅すぎる。わたしは、もうあのときのわたしではない。だが、ライアンはダニエルの耳もとでささやいた―「マレーシアできみを待っているよ、ダニエル。もう一度、同じ場所で会おう。男と女として…」