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内容説明
夕日が燃えつきるようにターホー湖に沈んでいく。じっとそのさまを眺めながらリアはふたりをつつむ沈黙におしつぶされていた。フリントがギャンブル狂だとわかったいま彼のすべてが疑わしく見える。湖で過ごしたすばらしい思い出も消えてしまった。曇った金属のような、なにも語りかけてこない彼のこの表情はたしかにどこかで見たことがある…。カジノでトランプを手にした客のポーカーフェースと同じだ。“わかったわ。あなたがその気なら、お相手するわ!”リアはカジノのブラックジャックのディーラーだ。ふたりの恋もルーレットのようによろこびと悲しみをのせてくるくるとまわっていく…。