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内容説明
両親を亡くしたジェンナは、マキュー家の最後の一人となってしまった。デパート・チェーン〈マキューズ〉を継いでくれる者はもう誰もいないし、このごろむしょうに寂しくて、血を分けた子供が欲しいと切実に感じる。三十五歳の今、時間はもうあまりない。ジェンナは人工受精を思いたった。問題は父親だ。子供にはぜひ最高の遺伝子を与えてやりたい。熟慮の末に彼女が白羽の矢を立てたのは、親友の兄スペンサーだった。探検家の彼は知性、行動力、体力、好奇心、勇気、いずれも完璧に備えている。彼にとってはちょっと一緒に病院へ行く時間をさいてくれればすむこと。非常識な頼みなのはわかっているけれど、子供の父親は彼しかいない。ビジネスの話だと思うのよ。ジェンナは勇気をふるって彼に打ち明けた…。