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内容説明
その日、ツーソンには珍しく雪が降った―ニュージャージーからツーソンに移ってきて六カ月、郡役所に勤めるロキシーにはたった一人だけ親友と呼べる人間がいた。近くの公園に寝泊まりする、浮浪者同然のふしぎな老人チャーリーだ。こんな雪の日に彼はどうするのかと心配になったロキシーは、役所にやってきた彼を説得してしばらく自分の家に泊まることにさせた。その日の帰り道、ロキシーの車に同乗したチャーリーはふいに、建築現場できびきびと指示を与えている男に彼女の注意を向けた。現場に掲げた建築許可証からすると、男はクレイドックというらしい。“あふれる愛情”という意味がある、とチャーリーはほほえむのだが…。