- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
1969年7月、アメリカは初めて人類を月へ送った。ジェニファー・ライトは、アポロ11号が飛び立つ様子を、ヒューストンのスペース・センターで見ていた。いまNASAで、彼女は学校用教材のために取材をしている。ふと彼女の脳裏に、テスト・ドライバーだった婚約者が最高速度に挑み、事故死した過去の現場がよみがえる。危険を追い求める男はもうこりごり。そういう男にかぎって、女性には保守的であることを求めるのだから。ジェニファーには自由が何よりも大切だ。月着陸船が月面に無事着陸した日、彼女はあるパーティーで一人のテスト・パイロットを紹介され、心惹かれた。リージ・ブラニガン。彼は宇宙飛行士になろうとしている。彼の先妻は、ヒッピーの運転する車に乗っていて事故にあい、即死した。その時同乗していた娘は、今5歳になるが、精神に重い障害が残った。彼は娘のためにも温かい家庭を持ちたいと望んでいるらしい。ジェニファーの中で警告の赤ランプが点滅する。