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内容説明
この10年間、キャサリン・ラファティは死んだ恋人との思い出に生きていて、いわば、ずっと喪に服したままだった。19歳の大学生のとき、キャサリンは激しい恋をした。相手はダニー・マッキャンドレス、24歳、ギャング組織の一員だった。ただただ彼に惹かれ、夢中で追いかけ、邪険にする彼を、無理やり自分の方に向かせた。そのダニーがギャング同士の撃ち合いで死んだとき、キャサリンの心も死んでしまった。いま、表面は勤勉な銀行員となっているキャサリンは、頭取の息子と婚約していて、結婚も間近、そろそろ前向きに生き始めなくてはと考えている。ある日、所用で町の新聞社へ行き、新任の編集局長を見て、キャサリンは驚愕した。ダニーだ。そんなはずは絶対にないのに。ジョックから、彼女は気を失い、その場に倒れた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菫子
16
アン・スチュアート作品らしい危険なヒーロー×世間知らずのお嬢様系ヒロイン!金融系御曹司との結婚が決まっているにも関わらず、裏社会の男にひとめぼれしてしまったヒロイン。裏社会の男なので自分は彼女にはふさわしくないと思って最初から逃げ腰のヒーローを本能のままに追いかけてぐいぐいと押していくヒロインの突飛な行動が潔かったです。努力の甲斐あってようやく結ばれた翌日に撃ち殺されてしまって、10年後にジャンプする壮大なストーリー展開。映画みたいなドラマチックなラストまで勢いがあって一気読みでした!→2020/04/21