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内容説明
ニューヨーク、マンハッタンの一等地に、アール・デコ時代の栄光を今に伝える華奢で美しいビルがある。その名はガラス館。老朽化し過去の輝きを失ったとはいえ、今も誇り高く立っている。ローラ・ウィンストンはこのガラス館の所有者だ。祖父がこれを建て、祖母が亡くなるときローラに遺した。彼女はこのビルの十一階に住み、十二階で小さなモデル・エイジェンシーを経営してきた。だが今、ガラス館に存亡の危機が訪れている。各地の土地を買い占め、巨大なビル群を建てた男、“旋風”と呼ばれる有名なニューヨークの不動産王、ミハイル・ドゥブローヴニックが、ガラス館の周囲全部の土地買収に成功したのだ。彼は、望んだものを手に入れなかったためしがないという。しかしローラにとってガラス館は命そのものと言えるほど大切だ。あらゆる手を使っての買収工作を頑として蹴り続けるローラの前に、ドゥブローヴニック本人が乗り込んできて、戦いは始まった。